漢方薬の話「葛根湯」

今回は少し仕事に関わるお話をしようかと思います。

私は登録販売者の資格ももっておりまして、

鍼灸治療と漢方薬はすごく相性のよい関係です。

そこで、我が家では「風邪かな!?」と思ったらすぐに葛根湯をのみます。

あまり解熱剤とか鎮痛剤とかは服用しないです。

でも、この「葛根湯」は風邪を引いたら飲めばよいと思ったら大間違い。

これは私も登録販売者の勉強をして初めてしったことです。

まぁいろいろうんちくを言えばきりがない話ですので

簡単に言いますと、「寒気のするとき!」

これが一番のポイントです。喉が腫れているとか熱がどんどん上がったなどには

葛根湯は向きません。

東洋医学ではからだの症状を聞き、「証」というものを確定します。

証に合わせた鍼灸治療を施し、その作用を特に強固なものにする為に漢方薬を使います。

葛根湯に合う症状は

  1. 暖かい服を着ても寒くてぞくぞくする。
  2. 震えがとまらない。
  3. 首から背中が冷っとしてこりかたまっている

などです。

細かく症状を分析してしまうと、これはこっち?これはこっち?と訳がわからなくなるので

上の3つうち1つでもあてはまったら葛根湯でいいと思います。

あとは飲み方です。

顆粒タイプは「温かいお湯(これがベスト)、もしくは白湯、常温水」でお願いします。

ビンタイプ(栄養ドリンクみたいな感じ)の場合はビンごと温めてあげましょう。

この寒気の状態では汗をかいてあげることが重要なのでからだを冷やすことは避けましょう。

熱がどーんとあがったら今度は冷やす作業が必要ですが、寒気の場合はまだ温めましょう。

あと、注意点があります。

やはり飲むときには水が一番です。お茶や果汁飲料、コーヒーはもってのほかです。

それらの中には葛根湯内にある生薬とケンカしてしまうものや、

効果を強くさせすぎて逆にからだの負担を強くさせすぎてしまう場合があります。

また子供には大人の半分の量でいいや!などの勝手な判断は避けましょう。

用法容量はパッケージに記載されている通りに服用しましょう。

ここからは東洋医学の細かい話。

葛根湯には「解表(げひょう)作用」があります。

からだの表面に近い部分に邪がはいりこんだ場合は

汗をかいて体外に吐き出す作用のことです。

なのでからだを温めて汗をかかせるのです。

高熱が出て熱い熱いといっている熱はからだの表面から

奥深いところにはいっていしまっている状態なので

これでは葛根湯の効果はありませんので今度は違う漢方になります。

また鼻水やのどの痛みなども違う漢方になりますので

「風邪=葛根湯」の方程式は一概に当てはまらないということを注意して

服用しましょう!

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